2017/01/10

「 1000kを走ってみた 東北アタック  」 実走編 一日目(11/4)

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ネカフェってめちゃくちゃ快適なんだね









11/4木曜日 
 ちょうど日付が変わった深夜0時頃。出発の陣を敷いていた。
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それにしても



眠い!



本当に眠い!


一応、出発ギリギリまで仮眠を取ろうとはした、が寝れるわけもなく、2,3時間半覚醒状態で布団にくるまっていた。
まあでも中学校の担任の先生が、目を瞑って横になるだけで寝るのとほぼ同等の効果があると言ってたし大丈夫だろう(適当)


直近の3日間の天気予報は晴れか曇り。もしかしたら新潟で天気が崩れるかもしれないぐらいだった為、カッパは置いていくことに。
万が一、雨が多少降ってもウィンブレである程度はカバーできるし、乾燥機だってどこにでもある。何事も必要最低限でいいっていうのは今までのライドで教えられたこと。


そして11月4日木曜日深夜0:30 自宅を出発。最初に目指すは宇都宮!










■自宅~宇都宮 120km
 - ハプニングの連続 小貝川、鬼怒サイを抜けて -

実は今回、途中のいろは坂まであきぱ氏とたくみ氏と一緒に行くことになっていた。集合は宇都宮なのでそこまでは自力で行くことになる。


まずは自宅→小貝川に入る。小貝川CR(サイクリングロード)は度々使っていたためどういった道かは分かっていた。やっぱり知っている道かどうかは重要だ。特に夜だと余計に。
まあ舗装もしっかりしてあって走りやすいことには走りやすいのだが、いかせん眠くなる。真っ暗で景色なんて分かりゃしないし、車は通らないので眠気は倍増する。


走り始めてから約50km、現在時刻は深夜3:00頃。流石に眠気がピークに達してきたのでコンビニに駆け込む。ドーナツとコーヒー、そして我らの補給食、ブラックサンダーを買い占め休息。もはやこの時点で凄く帰りたい。ちなみにこの時の気温は3℃ほど、滅茶苦茶寒い。ここでずっと休息を取っていたかったが進まねば。


そして小貝川CRも終わり、鬼怒川CRに入る。鬼怒川CRは今まで一度も走ったことがなかった為、正直不安であったが、CRだし大丈夫だろうと高をくくっていたのであった。確かに最初の頃は道もしっかり舗装してあり快適そのもので小貝川CRで稼いであったマージンが増えていった。
 鬼怒川CRを走り始めて10kmちょい。快適そのものだった道も終わりを告げる。

 「この先工事中の為、迂回をお願い致します」

まあ鬼怒川といえばこの間、未曾有の大災害があったしそりゃそうよね・・・
しかしこの迂回がかなり厄介なもので、小道をかいくぐるように進んで行かなければならなかった。ただ少し離れたところに国道があり、小道を行くか、遠回りにはなるが国道を行くかのどっちかだった。安全圏は国道なのだが、いかせんCRを離れるのはまだ勿体無いという気持ちが強く、小道を行くことに決定。etrex30の地図を見ながら進んでいった。


そしてなんとか迂回路を進み、無事に次の入り口まで到着。やっとCRに戻った!と思いながら道に入ると

 「ジャリッ」

あっ...(察し) ライトで道の奥まで照らすと砂利and砂利。とてもじゃないがこの先に塗装路が続いているとは思えなかった。結局、余計に遠回りになった国道ルートに変え、時間を大幅にロス。稼いであったマージンはゼロになってしまった。しかも国道を走っている最中に一本、ライトが突然点かなくなり、急遽予備のライトに変える。幸先が悪すぎる・・・。


なんやかんやでなんとか無事に自宅→宇都宮120kmを5時間半、時刻にして朝の6時に到着し、すぐに待ち合わせ場所のマックに駆け込む。あきぱ氏とたくみ氏は到着までまだ少しかかるとのことだったので朝マックを114514年振りに食べる。久々に食べるとうんめぇなぁ・・・
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■宇都宮~いろは坂 80km(合計200km)
 - 栃木の景色 絶景かな -

そして無事に6:40頃、合流。宇都宮出身であるたくみ氏の先導でいざ出発!
いろは坂までは日光街道で行くのではなく、裏道を使ったルートで比較的走りやすかった。やっぱり複数人で走るとスピードも乗り、順調に進む。そして日光駅に到着し、お饅頭で腹ごしらえをする。
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 非常に美味でした。


そこでエネルギー補給をしている際、あるバイカーの方に話しかけられた。


「これからいろは坂登るのかい?凄い紅葉が綺麗だったよ~」

「え?本当ですか!?楽しみです!」

「あと登るかわからないけど金精峠、今雪降っているから気をつけたほうがいいよ」

「へ?」


なんということでしょう。その金精峠を抜けないと沼田に辿りつくことはできないではありませんか・・・ どーすんだこれ・・・。
ただその人曰く、積もるほどの雪ではないから大丈夫らしいのでその言葉を信じ、先を行くことに。


ダラダラ続く坂を登り、そしていよいよ、いろは坂を迎える。いろは坂というとあれだ、ろんぐらいだぁすの紗希さんがぶっ飛んだところじゃないか 一体どんな坂なのか・・・。
実際に登ってみると勾配自体はそこまでキツくはなく、比較的登りやすい。しかしクネクネクネクネ続く為、シンドイ。
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途中で猿に出会いました。流石、日光


基本インナーローで走り、なんとか終着点である中禅寺湖に到着。たくみ氏とあきぱ氏はまだだった為、一人記念撮影会
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 栃木って景色が凄くいいんだねぇ

 
そんでもってしばらくのあいだ待っていたのだがもう少し時間がかかるとのことなので自分は先を急ぐことに。それが時間制限の定めッ!ちなみにこの時の時刻は13:00頃。マージンは結構押していた。
 










■いろは坂~沼田 75km (合計275km)
 - 冬装備はしっかりと - 

だだっ広い芝生だった戦場ヶ原を抜けて、金精峠入り口まで到着。ちょうど中禅寺湖に着いたあきぱ氏とたくみ氏に、別れと大洗に無事到着した写真を絶対に送ってみせるといったことを電話で伝え、いざ金精峠攻略に挑む。
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沼田まで63km 近いような長いような というか湯元温泉行きたかったなぁ


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ビーナスラインの最大標高より500mほど低いしへーきへーき(白目)


そしていざ登ってみると勾配が今までの坂と団地で、インナーローを駆使しても前に進まないこと進まないこと・・・ なんとか必死に漕いでいると顔に冷たいなにかが
その正体は


こなああああああゆきいいいいいいッ!!!!

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写真だと粉雪降ってるんです。はい。
さっきまで快晴だったのに曇りから突然の粉雪。ほんとに山の天気は読めないから困る。えっちらほっちら登ってなんとか金精峠頂上の金精トンネルまで到着。
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実はこの時点で足が結構きていた為、軽くストレッチをする。いろは坂にこの金精峠はエネルギー奪われますわ。
5分ほど小休憩をし、トンネルを抜ける。そこは
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グンマー
ではなく積雪の量である。先程まで、すなわち栃木側は路肩に雪は積もっていなかった。しかし、群馬側は見て分かる通り雪が積もっている。しかも粉雪から若干吹雪いており、寒さも倍増。急遽サドルバッグからネックウォーマーと冬用手袋、そしてウィンブレを羽織り、車があまり来ないことを祈りながら路肩を避けて行く。
ここからが地獄の始まりだった。


下っていると無茶苦茶寒く、足先は冷え直ぐに感覚がなくなった。(しかもこの時はシューズカバーを持っていなかった為、本当に辛かった)そして顔面に叩きつける粉雪に悶え、アイウェアをしているにも関わらず目を開けることもままならない状況だった。


それどころか手袋もその機能を失くし指先の感覚が麻痺。声にならない声を上げながら20kmほど下った先の車避けで停車。靴下を取ってみると足先は真っ赤で、ゆっくりとほぐしていく。
近くにあった自動販売機でホットコーヒーを飲み体を中から暖める。このライドが終わったらシューズカバーとしっかりした手袋を買おうと心に決めながら・・・


10分ほど休憩をし、まだまだ続く下りを走り続ける。天気は回復し、日が陰ってきた午後15時過ぎ、なんとか沼田に到着する。駆け込むようにコンビニに入り、親子丼とシュークリームの遅めの昼飯を取る。そして改めて予定の確認をする。


メモには16:00頃沼田着になっている。一時間も貯金があるやんけ!と思ったが同時に、ん?となった。何故なら今までかなりローペースで来たのに貯金が起きるのはおかしいからだ。というか自分が走ってきたライドで貯金が発生したことはほぼないのがね・・・
そしてよく確認してみると、日光→沼田の移動時間が2時間ずれていることが発覚。そうなると・・・ 


午後二時には沼田についていないといけない計算に。

詰んだ♪詰んだ♪
絶望の中の親子丼はなんともいえない味だったぜ・・・。ちなみにこのまま走るとなると本日の目的地である新潟県長岡市のネカフェに着くのは深夜の0時を回る。どうすりゃいいんだ・・・


あぁ・・・









ただここからが勝負所!いかにスピードを上げてマージンを取り戻せるかがよ!しかし、もし今後ハプニングがあったら輪行できるポイントはここ沼田しかない。だが1000kmを達成する為!大洗に帰るために進もう。
まさに!













■沼田~長岡市 125km (合計400km)
  - あゝ 懐かしい茨城一周 - 
沼田市を後にし、国道17号に入り、目指すは自転車殺しの三国トンネルへ。三国トンネルまではほとんど登り基調で全く速度が上がらない。日もどんどん落ちてきて焦りばかりが募る。
しまいにはあたり一面真っ暗になり、まるで茨城一周の時の、県北の夜の山の中を走っていた感じだった。あの時はまだ友達がいたが今は一人。本当に寂しい。たまーに通る車がほんとに心を安心にしてくれる・・・


そして沼田を出て約4時間、午後19時頃 三国トンネルまで到着!
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いやー 本当に辛かった。夜の峠の怖さは一生かかっても慣れないと思ったね。そしてトンネルを抜けると・・・
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待ってました!新潟県!


すぐ近くのパーキングエリアで休憩。おにぎり2つとブラックサンダーを頬張り、ライトの電池を変える。実はこのライトの電池、ちょいと特殊で一般的には流通していないので今持っている6本の電池で賄わなければならなかった。充電式なのでコンセントのある場所であれば復活はするのだが、いかせん今は山の中。残り100km持つか、問題であった。


10分程休憩し、下り坂をひたすらに下る。登りで遅れていた分を取り戻す為にかなり飛ばしていた。進むんだよ!オラァ!!!
 湯沢町、南魚沼市、魚沼市を駆け抜け、長岡市の手前、小千谷市に到着。この時点でマージンはほぼプラマイゼロまで戻っていた。しかし足がかなりきていた、特に膝が・・・


ここからは少しペースを落としながら走り、なんとか長岡市に到着!時刻は22:20頃。到着予定が22:00だった為、かなり元に戻した。今回泊まる、ネットカフェから2kmほど離れた銭湯まで赴き、吸い込まれるようにして温泉に浸かった。


個人的な私観なのだがロングライドで重要なのは寝る云々よりも温泉に浸かるかどうかだと私は思っている。このあいだ走ったビーナスラインも一日目、温泉なんて浸かんなくていいだろと入らなかったら非常にその日の眠りが浅かった。温泉には本当に、寝るだけじゃ取れない疲れをとってくれるパワーがあると確信している。
テルマエ・ロマエ万歳!!!


30分ほど浸かり、ド定番のフルーツ牛乳をいただく。これがうまいのなんの。
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そして銭湯を後にし、ネカフェの真横にあった牛丼屋で牛丼と味噌汁をいただく。今までずっとコンビニ飯だった為、この味噌汁がほんとに心に染みる・・・
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そして超遅めの夕飯を食べ終わり、日付が変わる頃、本日の宿泊場であるネットカフェに到着!
11250初めて入るネットカフェ、不安とワクワクがあったが実際には
でした。


ドリンクバーの種類も凄い豊富だし、ソフトクリームも食べ放題!朝のモーニングもタダで個室のような部屋で横になって寝ることも可能! これで一泊お値段2000円もかからないってすごすぎないかと。本日のライドで一番感動しかもしれん・・・


なんやかんやでグダグダし、結局就寝したのは深夜1時頃であった。して起きる時刻は深夜3時半。最初出発してから丸一日ぶっ通し。で取れる睡眠時間がこれだけ。はたして起きれるかどうか。不安ななか眠りに落ちた。























二日目に続く。